6月17日(土)に、未来創造ユースチーム第3期の第3回ゼミを開催しました。
今回は、熱海会場にて11名、全国各地からオンラインにて12名が参加しました。
第3期-第3回ゼミ-創り出したい変化の連鎖をデザインする(変化の理論
第3回ゼミのテーマは、『創り出したい変化の連鎖をデザインする(変化の理論)』です。
世界でも使われている「変化の理論 TOC:Theory of Change」の手法について紹介。北海道下川町の女性グループ 下川りくらしネットが町内での子育て環境づくりについて作成した事例なども紹介しながら、「変化の連鎖」の各ステップをどのように進めればよいかをレクチャーしました。
メンバーそれぞれが、自分の変えたい状況に対する「変化の理論」を作成してみた後、3~4名のグループになって、お互いの「変化の理論」について共有し、コメントを伝えあいました。
ゴミの落ちていない町、仕事におけるコミュニケーション、地球温暖化、道路の混雑状況など、さまざまなテーマをもとにした変化の理論が出ていました。ぜひそれぞれの活動にTOCを用いて、考えを深め、プロジェクトを良い形で進めていってほしいと思います。
この土曜日のユースゼミの他に、第3期では2週間に1回のペースでサブゼミを行っています。 ユースメンバーの「変えたい状況」についてみんなで考える取り組みで、現在第3回まで開催しています。
第1回では、メンバーが共有してくれたテーマ「変えたい状況:公共交通機関での障がいのある方への対応」について意見交換をした後、講師の枝廣より、「今回はどこまで取り組むのか」という範囲を決める「スコーピング」についてのレクチャーを受けました。第2回では、ホームページなどの公表されている情報から公共交通機関の障がいのある方への対応の方針についてリサーチをしました。第3回では、交通機関の対応状況についてアンケート調査をして調べるために、質問事項について意見を出し合いました。
ユースゼミと並行して、有志メンバーが中心となるサブゼミでも、より実践的に学んでいます。
また、今回のゼミでは未来創造部の活動についても紹介しました。
「気候変動を止めるために必要な3つのこと」を、枝廣からお伝えした後、
未来創造部が進めているブルーカーボンプロジェクトを紹介しました。
2023年6月14-15日に、土肥の海水浴場で増えすぎたコアマモを、磯焼けが発生している熱海へ移植する取り組みを行ったので、当日の様子を動画や写真を交えて共有しました。 ゼミ生の多くが、実際の活動の様子を熱心に見ており、関心を持ったメンバーも多かったようです。
毎回SDGsの17ゴールを一つずつ取り上げて学ぶSDGs講座では、
ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に関する事例を今回学びました。
世界のインターネット普及率や、コロナ禍における各産業の影響をデータから読み取った後、JICAによる各国でのプロジェクト事例やグラミン銀行でのマイクロファイナンスの取り組みについて紹介しました。
本日の「力をくれる言葉」は 次のイチロー選手の言葉を紹介しました。
「僕は天才ではありません。
なぜかというと、自分がどうしてヒットを打てるかを説明できるからです。」
最後に、第3回ゼミの振り返りの共有から、一部紹介します。
「目的と手段をしっかりと区別して、ぶれずに活動を行っていきたいと思う」
「何回も学んでいくうちに、自分の考えも変化していって、毎年考えていったほうがよいと思いました」
「ゴールに向かって、1歩ずつステップを踏んでいくことが大事だと思った」
「変化の理論の考え方を通して、いろいろな視点で考えることができてよかった」
「今まで考えてきたことを、変化の理論に当てはめて考えることで、文字起こしされて整理することができた。
手段を入れ替えながら、目的に向かって進めていきたい」