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第4期 第2回ゼミ ~「システム思考」でつながりから構造を考える~

更新日:2023年12月21日

11月11日(土)に、未来創造ユースチーム第4期の第2回ゼミを開催しました。

第2回は、熱海会場2名、オンラインで全国各地から12名のメンバーが参加してくれました。



 

まず、第1回の内容について、メンバーがレポートに書いてくれたコメント(学びや気づき)をもとに、振り返りを行いました。

 

第2回ゼミのテーマは、「システム思考」でつながりから構造を考える」。

温暖化・山火事の事例をもとに、悪循環のつながりの連鎖について、ループ図を用いて解説しました。

その後に、物事は「(見えなくても)つながっている」ということを考えに入れないとどのようなことが起きるのか、について実際にボルネオで起こった事例を紹介しました。

いろいろな問題が生じるなかで、「症状」と「原因」を区別することが大事です。身近な例として「風邪をひいて熱が出たとき」、「海岸にプラごみが散乱しているとき」について、小グループになって、何が「症状」で、何が「原因」なのか、そして本当の問題は何だと思うかについて、意見を出し合いました。

 

システム思考とはどのように考えるのか、どのようにつながりをループ図で描くのかについて、枝廣からレクチャーを受けたあと、実際にいくつかの例をもとにループ図を描いてみました。枝廣が日本各地の地域でまちづくりのお手伝いしている際に見えてくるつながりを例として紹介しました。

自分の「変えたいもの」についてループ図を描いたあと、小グループになって各自が描いたループ図を見せ合って、「この要素に影響を与えているのは何か」、「この要素が増えたら、何が変わるか」などについて質問を出し合って、お互いのループ図の作成をサポートしました。

ワーク後には、「他の人に話を聞いてもらうことで、自分自身の考えに気付きがあり、いろいろ調べてみたい」「人によって見方が違っておもしろいと感じた」というコメントが出ていました。

 

毎月のユースゼミとは別に、ユースチームメンバーの「変えたい状況」をみんなで考えようという取り組み(通称:サブゼミ)を第3期から始めています。有志ユースメンバーが中心となって、「変えたい状況」にするためには、どのようにすれば変えることができるのか、バックキャスティングをはじめとするさまざまなプロセスについてともに考えて、実際に働きかけを行っていく予定です。

先日行ったサブゼミでは、アンケート調査の質問項目について抜け漏れや気になるところがないかを確認しました。

 

毎回SDGsの17ゴールを一つずつ取り上げて学ぶSDGs講座を行っており、

今回は、ゴール14「海の豊さを守ろう」について学びました。

磯焼けが起きる原因や影響や、海洋プラスチック汚染の現状について解説した後、消費者ができることとしてMSC認証、ビーチクリーン活動を紹介して、海外で先進的な取り組みも紹介しました。

 

本日の「力をくれる言葉」は 論語より紹介しました。

 子曰く、

 君子は言に訥(とつ)にして

 行いに敏ならんことを欲す。

 

最後に、一人一人今日の振り返り・感想を発表したので、一部紹介します。

・症状と原因のどっちに対処するかについて、自分はこれまで症状に対してすぐに対処してしまいがちだったので、原因についても構造的にどうなっているのかを考えながら、行動していきたいと思います。

・自分の変えたい部分、どうやって変えていくかについて考えていくなかで、他の人のループ図とも関連してくるところも見えてきた。問題を解決することで他の人や自分の問題も解決するということにも気づきました。

・今回、行っていることが他にどのように影響しているのかを考えながら行動することが大切ということで、何が何にどうつながっているのかということを、原因に働きかけるものなのか、症状に働きかけるものなのかを整理するためにもループ図は大事だと思ったので、「ちょっと待てよ」のシステム思考をもとに考えて進めていけたらと思いました。

・人によって考え方やバックグラウンドや意識が違うことで、自分の変えたいものについて、解決方法もさまざまな視点をもらうことができました。

・ループ図について自分で描くこともそうですが、他者のフィードバックや視点も組み合わせることでより立体に見えることに気づかされた。いろいろな人と一緒にやることでよりリアルなものになるのではと感じた。

 

過去の講座を事後視聴することも可能なので、12月の第3回ゼミや途中からのチーム参加も大歓迎です! 興味がある人はお気軽にご連絡ください。ぜひ一緒に学びましょう!

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