地球の未来のために ④ 『身近な「世界」 大切な気付き』(明日への環境Lesson/静岡新聞)
- yokoyama213
- 3月23日
- 読了時間: 2分

2024年10月、私が代表を務める「未来創造部」は東京都内の小中学生、保護者ら約30名の方を熱海バスツアーにご招待しました。これは認定NPOキッズドアのファミリーサポートプログラムの一環として実現したものです。当日は熱海で新鮮なお魚を食べ、砂浜でビーサン飛ばしをやったり、海にちょっと入ってみたり・・・熱海の一日を満喫してもらいました。
キッズドアは、全てのこどもが夢や希望を持てる社会の実現を目指して、こども支援に特化した活動をしています。食品や文具などの物資支援、奨学金などの情報支援、スポーツやレジャーに招待する体験支援、就労支援の主に4つの支援を無料で届けるプログラムです。私はこの活動に共感し、熱海での体験を提案させてもらいました。
「これまで海に行ったことがない」「普段なかなか遠出ができないので、子どもたちとの思い出を作れない」という親子から、「大好きな魚をいっぱい食べられた!」「子どもとゆっくり過ごせた」といったうれしい感想をたくさんいただきました。
いまの子どもたちは人類の歴史で初めて「世界」の中で大人になっていきます。インターネットを通じて生まれた時から「世界」が身近にあり、小さい頃から環境や社会の問題に気づき始めます。そして、こうした問題が、自分たちが将来生きる世界にも影響することに気づく。その中で思うようにならないことも、つらいなと思うこともあるでしょう。そんな時に、皆さんに一番伝えたいことは、同じように問題に気づいて、助けてくれる大人たちが必ずいるということ。そのことを忘れないでください。
この連載の最初にご紹介した29歳以下のユースたちの学びの場「未来創造ユースチーム」は4月から第7期がスタートします。①ビジョンを描く ②つながりから全体像を見る ③変化の連鎖を考える ④効果的なコミュニケーション ⑤合意形成という「変化を創り出すための5つの力」を身につけます。
学校以外の学ぶ場として、世代を超えた交流の場として、自分が大事だと思うことをしっかり考えながら進めていく場として、ぜひ活用してください。未来を変える力は皆さんの手の中にあります。
望ましい未来・ありたい未来をみんなで創っていきましょう!
◇
2020年に移住した熱海市で環境教育に取り組む環境ジャーナリストの枝廣淳子さんが、持続可能な社会をつくるために必要な力や知識を解説します。
「明日への環境Lesson」バックナンバーはこちらからご覧ください