
11月16日(土)に、未来創造ユースチーム第6期の第2回ゼミを開催しました。
今回は、オンラインで実施して、7名のメンバーが参加しました。
まず、第1回の内容(バックキャスティングでビジョンをつくる)について、おさらいをしました。
メンバーがレポートに書いてくれたコメント(学びや気づき、悩み)から、ビジョンを考える時のポイントについて枝廣自身の経験をもとに、アドバイスを送りました。また、共有ビジョンのパワーを感じた事例として、枝廣が関わった新潟県柏崎市での取り組みを紹介しました。
枝廣からシステム思考やループ図の描き方についてレクチャーしたあと、まちづくりでの活用事例として島根県海士町で作成したループ図について解説しました。
そのあと、身近な例として「勉強/仕事」「やる気」「良い結果」「ほめられること」のつながりをテーマに、ループ図を描いてみる練習をしました。ループ図を描いた後に、もしそのような構造がある場合、次の要素へつながりが進むのに時間がかかる時やなかなかうまくつながりが回らない時にときには、どんなアプローチが考えられるかについて、グループで意見を出し合いました。
各グループでの意見を共有してくれたので一部紹介します。
・「遠いビジョンを意識して、そこから逆算をして計画を立てることで、直近のテストの結果や周りの声などに一喜一憂することなく、ビジョンに向かって継続して行動することが大事なのでは」
・「自分で自分のご褒美を設定する」
・「私、頑張っているとから褒めてと伝える」
など、さまざまな視点からの意見が出て、盛り上がりました。
その後、個人ワークとして、自分の「変えたいもの」をテーマに、「何があれば、それが増える(減る)のか?」、「それが増えると、何が増える(減る)のか?」と問いながら、要素をどんどん書き出して、それぞれのつながりについて考えました。
各自で描いたあと、グループになって共有しながら、それぞれが描いたループ図について、「これに影響を与えるのは何でしょうか?」「これが増えたら、何が変わりますか?」などと質問をしながら、お互いの考えをサポートしあいました。
枝廣から、ループ図上達のコツや日常生活で意識すること、「症状」と「原因」を区別して考えることについて、さらに詳しい解説とアドバイスを送りました。
最後に、ショート・レクチャーとして、「ゴミ問題」をテーマに解説する授業を行いました。
今回のテーマは、メンバーのレポートに、「ゴミ問題」を考えたいという、多くのコメントがあったことで実現したものです。授業に入る前に小グループになって、「ゴミってなんだろう? 自然界にゴミはあるのか?」について考えるところからスタートしました。
サーキュラー・エコノミーやアップサイクルの仕組みや事例、徳島県上勝町でのゼロウェイスト宣言の取り組み、熱海での街の人の声をきっかけにお店と協力しての瓶回収が始まった取り組みなどを紹介しました。各取り組みについてメンバーもとても関心を寄せていて、「知らなかった」「実際に見に行ってみたい」などの声が出ていました。
一人一人今日の振り返り・感想を発表したので、一部紹介します。
・今日はループ図を初めて書いたので、ループ図の書き方とか構造とか回り方とかが、リサイクルの仕方とかにつながっているんだなと。あと、リサイクルで45種類も分別しているところがすごいと思いました。今日はありがとうございました。(小学生メンバー)
・今回初めてオンライン形式で参加させてもらって、共有ビジョン、最初に説明してくださったことを通してなんですけど、対話をするというか、一方的に考えるだけでなくて、周りの意見を聞き入れることが大事だなということに気付かされたのと、システム思考の話と、あとリサイクルもそうだなと思ったんですけど、つながりが全部のものにあって、そのつながりを好循環にできるのも悪循環にできるのも私たちで、そのもともとつながってなかったところをつなげるのも、つながっていたもののつながりを切ってしまうのも、私たちやから、つながりを通してどうやっていい方向に持っていくのかを考えるのが大事だなと思いました。(高校生メンバー)
・今日ループ図を書いてみて、頭の中でたとえば何か問題があってそれを減らしたいなとか、こういう要因があるだろうなと考えていても、ちゃんとその構造を把握できていなかったなというふうに思って。いろんな矢印を書いていく、その構造を目で見えるかたちにしてみたということで、それだけで理解度が変わりました。また、「ちょっと待てよ、のシステム思考」とあったと思うんですけど、問題だと思っていることが本当に問題なの?と考えてみた時に、自分も実際に「あ、これが問題なんじゃなくて、もう一個前にあるものが問題なんだな」と気づけたので、これからもこれが問題とすぐに決めつけるのではなくて、もう少し先、次の、その前に何があるかということも見ていきたいというふうに思いました。(社会人メンバー)
・ゴミ問題とループ図のところで共通していたのが、敵にしないというか吊るし上げない、原因を見つけてもそれが悪いとするのではなくて、しっかりと対話をしていく、そうすることによって、問題を話しあえる機会が得られるので、ループ図で、たとえば他人であったり、まして自分であったり、問題であるところを見つけてもそこを攻めるのではなくて、それをどういうふうに解消していくことが大事なのかということを考えることが大事だと思いました。ありがとうございました。(社会人メンバー)
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