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第6期第3回ゼミ ~創り出したい変化の連鎖をデザインする(変化の理論)~



12月21日(土)に、未来創造ユースチーム第6期の第3回ゼミを開催しました。

今回は、オンラインで実施して、8名のメンバーが参加しました。


第2回の内容(システム思考でつながりから構造を考える)について、メンバーがレポートに書いてくれたコメント(学びや気づき、悩み)をもとにおさらいをしました。

ループ図を描くための追加の練習として、枝廣が地域でのまちづくりに関わった時に実際に聞き取りをした内容をもとに、グループでどのようにつながっているのかについて意見を出し合って描いてみました。それから、そのループ図を見ながら「悪循環が生じているとしたら、どのようなアプローチができるのか」について、グループで考えてみました。


また、先進事例として、枝廣も理事として関わっている、島根県海士町での「海士町未来共創基金」の取り組み(ふるさと納税を原資として、町の未来につながる事業に投資を行う)ついても紹介しました。今回は海士町から参加してくれているメンバーも参加していたので、町の様子なども教えてくれました。

(参考:海士町 未来共創基金 https://ama-future.org/ 


さて、今回のテーマは「創り出したい変化の連鎖をデザインする(変化の連鎖)」です。

熊本県南小国町にある黒川温泉にて、創り出したい変化を生み出すために実際に行った取り組みを事例として取り上げ、変化の連鎖の考え方や流れについて解説をしました。

さらに、変化の作り出すためのポイントとして、「目的」と「手段」をしっかりと区別することの重要性についてもお伝えしました。


区別する練習として小グループに分かれて、あるイベントを例に、複数の要素が、「活動・手段」「アウトプット(活動の量)」「アウトカム(変化・目的)」それぞれどれに当てはまるのかについて話し合いをしてみました。


グループでは、「目的」と「手段」について区別することにあまり慣れていない小中学生のメンバーに対して、年上のメンバーが「この要素はどれに当てはまると思う?」「それはどうしてかな?」「この場合はどうかな?」などと、一つずつ丁寧に問いかけをしながら、一緒に考えて区別している姿がとても印象的でした。


その後に、個人ワーク(わたしの「変化の理論」)として、「現在の状態」から「最終的にめざす状態」にもっていくために、短期・中期・長期でどのような変化が生まれ、どのような状態になっているとよいかについてじっくりと考えてみます。その後に小グループに分かれて、他のメンバーが考える「変化の理論」についてお互いに共有して、聞き合いました。


メンバーが考えた「変化の理論」について、一部紹介します。

・海辺のゴミを減らしたい (小学生メンバー)

・どこにいても仕事ができる状態を目指す(社会人メンバー)

・地域のみんなが知っている会社にしたい(社会人メンバー) など。


最後に、ショート・レクチャーとして、「温暖化」をテーマに解説する授業を行いました。

温暖化がなぜ起こるのか、温室効果ガスとはなにか、温暖化をとめるために必要なことについて解説した後で、小グループに分かれて「これから出すCO2を減らすためには、個人・家庭・学校・地域・会社・日本では、どのようなことができるのか?」について、意見やアイデアを出し合いました。


今日の振り返り・感想を発表したので、一部紹介します。


・ショート・レクチャーの「温暖化」について、温暖化については知っているつもりでいたけど、こういう原理で温暖化していたんだということが詳しく知ることができて、良かったです。自分が知っているつもりでもよく考えてみたら、こうなんだということをユースチームで発見できるので、良い機会になっています。ありがとうございます。(小学生メンバー)


・変化の理論について、黒川温泉の例を話していただいた時に、1つめのプロジェクトをやってよい状態が作れてうまくいったから継続するのではなくて、その状態を達成できたらから次の変化に、と移ること大事ということが印象に残っています。うまくいくと、そのままズルズルとやってしまうことが仕事でも多いので、大きな計画を、これができたら次はこれを目指すという変化を意識することが大事なんだと気づくことができました。(社会人メンバー)


・問題が起こるとすぐに解決したくなっちゃうので、手段を考えたりとか(ゴルフでいう)ホールインワンを目指したりしがちだなということを思って、そこは我慢をして、本質・目的をどうするかといったことをしっかりと定めたうえで、ステップを踏んで問題を解決していくことが大事だと思いました。(社会人メンバー)


過去の講座を事後視聴することも可能なので

興味がある人はお気軽にご連絡ください。ぜひ一緒に学びましょう!!


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