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第5期第3回ゼミ ~創り出したい変化の連鎖をデザインする(変化の理論)~



6月15日(土)に、未来創造ユースチーム第5期の第3回ゼミを開催しました。

今回は、熱海会場に4名、オンラインで7名が参加してくれました。

 

まず、第1回の内容(「システム思考」でつながりから構造を考える)について、

メンバーが事後レポートに書いてくれたコメント(学びや気づき)をもとに、おさらいをしました。


ループ図の描き方についての多くの質問をもらったので、枝廣が過去に地域で行った、まちの人に聞き取りをしながらループ図を描いた事例をもとにして、みんなでループ図を描く練習をしました。

さらに、描いたループ図を見ながら、状況を変えたい時に「どうしたらよいか?何ができるのか?」などの打ち手について、いろいろな可能性から考えて、グループで意見を出し合いました。

 

現在の状態をループ図で表したあと、状況を変えるための具体的な働きかけについて、「変化の理論」で考えて、変化の連鎖を創り出していった事例として、熊本県南小国町にある黒川温泉の取り組みを紹介しました。


創り出したい変化を考える際に、「目的」と「手段」をしっかりと区別することが重要となります。まずは、「目的」と「手段」をしっかりと区別する練習をします。あるイベントの報告を例題として、「活動・手段」、「活動の量(アウトプット)」、「変化・目的(アウトカム)」それぞれに区別するワークを行いました。

その後、「変化の理論」の考え方について枝廣からレクチャーを受けてから、自分の「変化の理論」を考えてみました。

 

本日の「力をくれる言葉」は、 佐藤一斎の「重職心得箇条」の言葉より紹介しました。

 着眼を高くし、惣体を見廻し、

 両三年四五年乃至十年の内何々と、

 意中に成算を立て、

 手順を遂いて施行すべし

 

最後に、一人一人今日の振り返り・感想を発表したので、一部紹介します。


・変化の連鎖について、何度受講してみて、自分の理想の姿やこうなりたい姿がだんだんと変わってきているように感じました。経過観察のような、自分を見つめ直す時間になっています。(小学生メンバー)


・ループ図や変化の理論について学んで、私はこれまで目標はひとつだったので、変化の理論の目的がいくつかあって、現在の状態を変化させて達成いくという方法は、いろいろなことに応用できそうだと思いました。(高校生メンバー)


・なりたい自分、変化したい自分に向けて、この手段が本当に自分にとって一番良い手段なのかどうかについて、よく考える機会になりました。また、なりたい自分の姿はひとつではないので、なんで非効率な手段であってもやりたいと思うのかと考えると、別になりたい自分の姿があったりして、1本では語れない自分の姿について気づくことができて、楽しかったです。(大学生メンバー)


・ループ図を描く方法をおさらいということで教えてもらって、私は点字でずっとループ図を書いていたので、要素をすべてイコールでつなげていて、ループになっていなかったのですが、仲間に実際にループの様子をさわせてもらうことで、「こういうふうにループになって、こういうふうにつながるんだ」と改めて再認識できたことが、とても大きな収穫でした。第2期から参加するなかで、「変化の連鎖」について、自分が変えたいことが、本当に目的なのか、手段なのかについて、考えられるようになってきたと感じています。また人に伝えることにも喜びを感じています。(社会人メンバー)


・「手段」と「目的」の話を聞いていて、身近なところだと仕事なので、仕事のプロジェクトについて振り返って考えていたのですが、一方で自分の人生も大きく見たら「目的」と「手段」に分かれていると思い、高校生の時に受験ですごく悩んだことを思い出し、まさに手段が目的化していたように思います。人生の大きな目的のなかに、マトリョーシカのように目的と手段が細かくあるような感じがしました。(社会人メンバー)

 

10月スタートの、第6期未来創造ユースチームもメンバー募集を開始しました!

興味がある人はお気軽にご連絡ください。ぜひ一緒に学びましょう!!

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